2009年04月12日
【Mann CD 90's〜】 CAMINHO DE CASA (Pathway Home)/ Herbie Mann 1990

Caminho De Casa(通常のCD)
Caminho De Casa(SACD:対応プレーヤーが必要)
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1. Caminho de Casa (Pathway Home) 6:34
2. Gabriela's Song 3:32
3. Aparecida 7:46
4. Seu Corpo (Your Body) 4:57
5. Pão E Poesia (Bread and Poetry) 4:19
6. Yesterday's Kisses 5:41
7. Anima (Soul) 8:46
8. Choro Day Aguas (Cry of the Waters) 5:57
9. Doa a Quem Doer (No Matter Who It Hurts) 5:56
Herbie Mann (flute, alto flute); Eduardo Simon(piano:1,6,7,8), Mark Soskin(piano:2,3,4,5,9); Romero Lubambo (guitar); Paul Socolow (bass); Ricky Sebastian (drums); Cafe (percussion).
三年ぶりの更新です。もちろん紹介するのはHerbie Mann。せっかくなので彼のフルートの魅力について少しばかり。
Herbie Mannは、クラシック的な意味で言うところの演奏技術はそれほど達者ではない。音も汚いし、音程もかなり上ずったり下がったりで安定しないし、ビブラートすると一緒にのどが鳴ってしまったり…。ジャズのレコード批評でも、軽薄・ヘタウマなどど書かれることも少なくない。日本の高校生や音大生にももっと上手い人は山程にいるはずだ。
そんな彼のフルート演奏だが、いざ彼の音楽が始まると、とてつもなく素晴らしいものになる。少しかすれた音も、音程の上下も、独特なリズム感も、ビブラートの音質も・・・全てがしっくりくる。
もしこれがいわゆる「きれいな/上手な」演奏であったら…。例えばオペラ歌手がいつもの歌唱法で朗々とファンクを歌っているような違和感があるのではないだろうか。
クラシックのフルート経験者がMannのように吹こうと試みても、最初はかなり難しい。「きれいに」汚い音を出すのは意外と骨が折れる。ましてやMannのように軽やかに、Happyに演奏しようと思うとなおさら…。
さて、本題のこのアルバムについて。
Mannお得意のブラジル音楽。それも60年代の再現ではなく、しっかりと新しいブラジル音楽を取り込み、なおかつジャズの醍醐味のアドリブも存分に楽しめる。この時期"Jasil Brazz"として活動していたバンドメンバーも皆素晴らしい。
この作品の特徴、まず音が良い。
オーディオマニアでは無いので細かいことは省略するが、高性能のマイクを一カ所において、皆で一斉に演奏した録音をほぼそのまま使用しているらしい。つまり、普通のレコーディングで行うような、ピアノとフルートを別々にとって…とか、ギターソロだけ後からとりなおして…、ピアノが弱いから音を増幅して…、等の加工が施されていない。
この結果、まるで自分が演奏者と同じ部屋にいるかのような、心地よい音がする。(※音質が良くないCDラジカセやチープなイヤホンで聴くと逆に物足りない音になります。是非ある程度以上のヘッドホンやオーディオで聴いてみてください!)
そして聴き方、聴く時の気分を選ばない。本当にいつでも聴ける。
例えば読書や日光浴のBGMにもぴったり。本当に心地よい。その一方で、じっくり演奏を聴き込むとこれがまた奥が深い。こういった、なんとなく聴いてもOK、じっくり鑑賞してもOKという作品は意外と少ないのではなかろうか。
そして楽しい気分の時、落ち込んでいる時、どちらでも耳馴染みが良い。でしゃばりすぎず、引きすぎずの演奏と音質。聴くたびに優しく、暖かい雰囲気に満たされる。
特におすすめなのは、2、9曲目。2曲目Gabriela's Songではアルトフルートの暖かさ、ピアノやギターの美しさが心に沁み入る。Mannはフルートよりアルトフルートが自分に合っていると何かのインタビューで答えていたが、この演奏を聴くと納得。
9曲目Doa a Quem Doerはブラジルポップスの大御所Ivan Linsのカバー。フルートが実に良く歌う。こんな風に生き生きと自分らしく演奏できたらさぞかし楽しいに違いない。とても良い曲だったので原曲を探したが、本人のオリジナル版は見つからず。ご存知の方いらしたら教えて下さい。
ちなみにこのCD、国内版は未発売の模様。そしてジャズフルートの市場から考えて、これからも発売されることはないと思う。
多くの人にとって、Herbie Mannと言えばComin' home baby、Memphis undergroundとしか認識されていないのは少し残念だ。このブログではこういった日本ではあまり表に出てこない名盤も紹介していきたい。
オーディオマニアでは無いので細かいことは省略するが、高性能のマイクを一カ所において、皆で一斉に演奏した録音をほぼそのまま使用しているらしい。つまり、普通のレコーディングで行うような、ピアノとフルートを別々にとって…とか、ギターソロだけ後からとりなおして…、ピアノが弱いから音を増幅して…、等の加工が施されていない。
この結果、まるで自分が演奏者と同じ部屋にいるかのような、心地よい音がする。(※音質が良くないCDラジカセやチープなイヤホンで聴くと逆に物足りない音になります。是非ある程度以上のヘッドホンやオーディオで聴いてみてください!)
そして聴き方、聴く時の気分を選ばない。本当にいつでも聴ける。
例えば読書や日光浴のBGMにもぴったり。本当に心地よい。その一方で、じっくり演奏を聴き込むとこれがまた奥が深い。こういった、なんとなく聴いてもOK、じっくり鑑賞してもOKという作品は意外と少ないのではなかろうか。
そして楽しい気分の時、落ち込んでいる時、どちらでも耳馴染みが良い。でしゃばりすぎず、引きすぎずの演奏と音質。聴くたびに優しく、暖かい雰囲気に満たされる。
特におすすめなのは、2、9曲目。2曲目Gabriela's Songではアルトフルートの暖かさ、ピアノやギターの美しさが心に沁み入る。Mannはフルートよりアルトフルートが自分に合っていると何かのインタビューで答えていたが、この演奏を聴くと納得。
9曲目Doa a Quem Doerはブラジルポップスの大御所Ivan Linsのカバー。フルートが実に良く歌う。こんな風に生き生きと自分らしく演奏できたらさぞかし楽しいに違いない。とても良い曲だったので原曲を探したが、本人のオリジナル版は見つからず。ご存知の方いらしたら教えて下さい。
ちなみにこのCD、国内版は未発売の模様。そしてジャズフルートの市場から考えて、これからも発売されることはないと思う。
多くの人にとって、Herbie Mannと言えばComin' home baby、Memphis undergroundとしか認識されていないのは少し残念だ。このブログではこういった日本ではあまり表に出てこない名盤も紹介していきたい。

